【OpenAI o3】性能はこれまでとどう違う?

  • URLをコピーしました!

AI技術の進化が著しく、次々と新たなモデルが開発されています。

「OpenAI」でも新たなモデルとして「OpenAI o3」が発表されました。

これまでとの性能の違いなど気になっている人も多いと思います。

そこで今回は、「OpenAI o3」の性能や特徴について紹介します。

目次

【OpenAI o3】AGIとは?

「OpenAI o3」と共によく出てくる単語が「AGI」です。

「AGI」とは何なのでしょうか?

AGIは汎用人工知能

AGIとは、汎用人工知能のことをさし、
どれだけ汎用人工知能に近いかというスコアの指標にもなっています。

「OpenAI o3」はこのスコアが高く、現状では最も「AGI(汎用人工知能)」に近いのでは?
といわれており、注目されています。

OpenAI o3の性能

先ほども紹介した「AGI」の性能を図るスコア「ARC-AGI」にて、
最高のスコアを叩き出したと発表されています。

「ARC-AGI」は、どれだけ人間に近い推論力を発揮できるかの難易度の高いテストです。

AIツールとして有名なGPTシリーズですら、スコアを伸ばす事はできていませんでした。

GPT-3やGPT-4oでも数パーセント程度のスコアしか発揮できていません。

そんな中、「OpenAI o3」は少ない推論数(Low-compute)では「75.7%」
大きな推論数(high-compute)では「87.5%」というスコアを叩き出しています。

このスコアの高さから現状で最も「AGI(汎用人工知能)」に近いAIとして
注目されているのです。

ただし、「OpenAI」側は「AGI(汎用人工知能)」に近いとは公表しておらず、
あくまで周囲の評価であることを認識しておきましょう。

軽量化したOpenAI o3 mini

「OpenAI o3」を軽量化したモデルとして「OpenAI o3 mini」を発表しています。

より小規模な環境でも利用可能なモデルとして設計されており、
2025年1月後半には一般へのリリースも予定されています。

特に「アダプティブ・シンキング・タイム」という機能が注目を集めています。

「アダプティブ・シンキング・タイム」は、与えられた問題に対して思考時間を調整して
必要なステップを設ける事でより人間らしい思考を実現しました。

【OpenAI o3】AGIと生成AIの違いは?

生成Aなどの従来型のAIは、特定の目的に対して高い精度で達成できる設計となっています。

それに対して「AGI(汎用人工知能)」は人間の思考に近い、
幅広い知識とスキルを用いて自身の判断で問題やタスクの解決を行います。

また、問題解決やタスク達成から学習して成長するAIです。

その違いから「強いAI」と「弱いAI」に分けられたりもします。

強いAiの特徴

  • 処理できるタスク:あらゆる分野のタスク
  • 活躍する場所:人間が暮らす世界を含むさまざまな場所
  • 学習方法:AI自身が自己学習する

「AGI(汎用人工知能)」はこちらのAIに分類されており、
人間に近い柔軟で汎用性の高いAIとなります。

また、自己学習の機能もあり、これからの発展が期待されているAIです。

弱いAIの特徴

  • 処理できるタスク:特定の分野のみ
  • 活躍する場所:特定のタスクを処理するための一箇所
  • 学習方法:人間がAIに学習データを与える

特定の分野に特化したAIで、現在の従来型のAIはこちらに分類されるAIです。

自己学習などの機能もなく、人間が学習データを用意して学ばせる必要があります。

まとめ

今回は、「OpenAI o3」の性能や特徴について紹介しました。

その結果がこちらです。

  • OpenAI o3は「AGI(汎用人工知能)」に近いAI
  • 軽量版のminiが一般公開予定
  • 従来型のAIとは「強いAI」と「弱いAI」に分けられる

Ai技術の大きな進化の第一歩ともいえる発表ですね。

軽量版のminiのリリースも予定されているので、
実際にどこまで違いがあるのかについても気になりますね。

今後の追加情報にも注目したいです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次