【漢和辞典】漢辞海と新字源・2つの辞典の違いを比較

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 漢字関連の調べものでよく使う「漢和辞典」
 学生の頃、よくお世話になっている人も多いと思います。

 そんな漢和辞典も種類によって内容に違いがあるのをご存知でしょうか?

 そこで今回は、漢和辞典や漢辞海と新字源の違いなどについて紹介します。

目次

【漢和辞典】漢和辞典を比較!

 漢和辞典は大きく分けて2つの種類に分類されます。

  •  1つ目は、主に漢文(中国古典文)に特化したもの。
  •  もう1つが、日本語の漢字や漢語調べるのに適したものです。

 それぞれ詳しくみていきましょう。

漢文(中国古典文)に特化した漢和辞典

 「漢辞海(三省堂)」や「新字源(角川書店)」などがこちらに分類されます。

 漢文(中国古典文)に特化した漢和辞典で、
人によってはあまり馴染みのない人も多いのではないでしょうか?

 学生時代に漢文などを専攻していないと、触れる機会は少ないかもしれませんね。

日本語の漢字や漢語調べるのに適した漢和辞典

 「漢字源(学研)」や「新漢語林(大修館書店)」などがこちらに分類されます。
 よく皆さんが使う一般的な漢和辞典がこちらです。

 日本の漢字や漢語の解説がメインで、学生時代に多くの人が使っていた漢和辞典になります。

 中には辞書の名前に聞き覚えがある人もいるかもしれませんね。

【漢和辞典】漢辞海の新字源違いは?

 同じタイプの漢和辞典として分類されている「漢辞海(三省堂)」と
「新字源(角川書店)」ですが、この2つに違いはあるのでしょうか?

 詳しくみていきましょう。

漢辞海(三省堂)の特徴

 漢文メインの漢和辞典の代表ともいえる辞典です。

 この辞典の特色として「語法分析」や「語義解釈」などがあり、用例の数や付録も充実しています。

新字源(角川書店)の特徴

 収録語が多い漢和辞典で、堅実な説明で分かりやすいのも特徴の一つです。

 その収録語の多さと分かりやすさから、
専門家の間でも愛用している人が多いといわれています。

 ですが最近の改訂では、
日本語漢字・漢語の分野の解説も含むようになってきているようです。

買うならどちらがいい?

 今回比較した「漢辞海(三省堂)」と「新字源(角川書店)」は
漢和辞典のおすすめランキングでも上位になるほどの信頼性があります。

 では、実際に購入するならどちらがいいのでしょうか?

漢文メインなら「漢辞海(三省堂)」

 漢和辞典の代表ともいわれるだけあり、
言葉の用例が豊富で大学や高校での漢文学習にもマッチしています。

 漢文学習をするなら、これを買っておけばまず間違いないといえますね。

詳細な解説なら「新字源(角川書店)」

 こちらも最高峰の漢和辞典といわれていますが、いくつか欠点もあります。

 最高峰の漢和辞典といわれ、ロングセラーとなっているこの辞典は
内容の改訂があまり行われていません。

 そのため、最近では当たり前になりつつあるカラー表記ではないので、
読みにくさを感じるでしょう。

 また収録字数も少なめです。

 その分、「助字」「置き字」などに関する丁寧な解説があったり、
漢字の「同音異義語」に関する説明も詳細です。

 漢文専門の大学教授が愛用するほどなので、
漢文の詳細な情報を知りたい人には重宝します。

 どちらかといえば玄人向けの辞典かもしれないですね。

まとめ

 今回は、漢和辞典や漢辞海と新字源の違いなどについて紹介しました。

 その結果がこちらです。

  • 漢和辞典には2つのタイプがある
  • 漢辞海(三省堂)は漢文メインの漢和辞典
  • 新字源(角川書店)は2つのタイプを合わせつつある

 社会人になると使う機会も少なくなる漢和辞典ですが、
タイプによって大きく違う事がわかりました。

 辞典も自分が調べたい内容に適したものを選ぶ必要がありそうですね。

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