2023年の秋アニメで放送されている「薬屋のひとりごと」
その9話で、腕に火傷の痕がある人物の正体が判明しました。
序盤に張られていた伏線だったので、気になっていた人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、腕に火傷の痕がある人物の正体やその背景について紹介します。
ネタバレを含むので、未視聴の人は注意してください。
【薬屋のひとりごと】腕に火傷の痕の正体は?
アニメ9話で判明した、腕に火傷の痕の正体は「風明(フォンミン)」でした。
風明は上級妃「阿多(アードゥオ)」に仕える侍女頭で、仕事を率先して行い、
阿多妃を心から慕っていた人物です。
事の発端
事件のはじまりは、アニメ5話の園遊会で里樹妃が毒殺されかける事件です。
その後、宦官が燃やそうとした際に通常とは異なる色の大きな炎があがり、
それを知った壬氏は不信感を抱きます。
木簡は布で包まれており、女物の衣の袖口でした。
後宮内の人間は外に出ることはできず、毒を持ち込むには外部との連絡は必須です。
「犯人が外部と連絡をとるために使ったものではないか」と考えた壬氏は、
猫猫に「火傷の跡がある人物」の調査を依頼します。
風明の最期
毒殺を企んだ犯人と判明した風明は、死刑を言い渡されます。
上級妃の命を狙った罪は重く、この時代では珍しくありません。
風明は減刑を求めることなく、罪を受け入れて絞首刑となります。
【薬屋のひとりごと】風明の動機は?
風明が毒殺を企んだ動機は、過去の過ちを隠す為でした。
一体どんな過ちだったのか、詳しくみていきましょう。
阿多妃が難産の末に、赤子を産む
阿多妃と皇弟の出産が重なってしまい、阿多妃の出産は後回しにされてしまいます。
その結果、難産の末に子を産むことになり、無事に出産はできたものの、
子宮を失ってしまい、二度と子供ができない体になってしまいました。
風明が赤子に蜂蜜を与えてしまう
出産後、療養が必要な阿多妃に代わって赤子の世話を任されていたのが、風明でした。
ですが、そこで風明は大きな過ちを犯してしまいます。
実家が養蜂を営んでいた風明は、滋養強壮に良い蜂蜜を良かれと思って赤子にあげてしまいます。
ですが、生まれて間もない赤子にとっての蜂蜜は、毒にも匹敵する危険があり、
絶対に与えてはいけないものだったのです。
どうして蜂蜜を与えてはいけない?
蜂蜜の中には、「ボツリヌス菌」という菌が存在しています。
体が完全に出来上がっている大人が食べても、腸内で死滅してしまうので問題ありません。
ですが、まだ腸内環境の整っていない赤子に与えてしまうと、
便秘・ほ乳力の低下・元気の消失などの症状を引き起こしてしまいます。
これらの症状を「乳児ボツリヌス症」とよびます。
最悪の場合、死亡してしまうケースもあり大変危険です。
現実でも厚生労働省が呼びかけを行うなどの対策がされています。
里樹妃に蜂蜜は毒だと指摘されてしまう
知らずに蜂蜜を与えてしまっていた風明ですが、
蜂蜜が赤子に与えてはいけないと指摘したのが、里樹妃でした。
良かれと思って与えていた蜂蜜が毒になると知った風明は、大きなショックを受けます。
そしてそれ以上に、心から敬愛する阿多妃にばれてしまうのを恐れるように…。
指摘した里樹妃は、阿多妃を母親のように慕っていたので、
そこから漏れてしまうのを恐れた風明は毒殺を企てるのでした。
まとめ
今回は、腕に火傷の痕がある人物の正体やその背景について紹介しました。
その結果がこちらです。
- 腕に火傷の痕がある人物の正体は風明
- 毒殺の動機は過去の過ちの隠蔽
- 最期は絞首刑に…。
知らなかったとはいえ、敬愛する阿多妃を裏切るような行為をしていたのが
許せなかったのかもしれません。
減刑を求めず、罪を受け入れた所からも、
自分の命よりも過去の過ちを隠したかった強い気持ちを感じます。
悪意がなかっただけに悲しい結末ですね。
今後の展開にも注目していきたいです。